子どもの居る処、必ず保護者会アリ
子どもが属するところには必ず保護者会の活動がありますね。幼稚園や保育園、小中学校など10年、15年と長期にわたって「保護者会」と付き合うことになります。
自主的な参加と活動のはずですが、その学校での決まり事や役員同士の暗黙の了解もあり、役員を引き受けるのを面倒に感じてしまいます。
次の役員を検討する時期
今、役員をしている方々がホッとするのが、運動会やバザー、クリスマス会など、年度内の大きな行事が終わった後です。反省会をしながら、次の年度の話も出やすくなります。
保護者会、PTAや地域の子供会などの役員の数を考えると、役回りの引き受けはみんなが考えなくてはならない課題ですが、引き受けるのってやはり大変なものです。
秋頃に、保育園・幼稚園の入園手続きがスタートして、年明けには学童保育の申込、年度末が近づくと転勤が気になってきますよね。そして新年度になると新しい環境での生活がスタート。
こうなると、働いているかどうかよりも家族構成や身内が近くに住んでいるかどうかによって家庭内の負担が変わってきます。役員の話が来た段階で、新年度からの見込みを今の役員さんにしっかり説明する必要がありますが、必ずしも自分の家庭が忙しい部類に入るかどうか分からないのです。
また、役員の話は子どもに関わる全ての保護者会からやって来ます。町内会や子供会、スポーツ関係の習い事も保護者当番がありますので、引き受けは計画的に考えていく必要があります。
役員の引受けにメリットはある?
保護者会の役員引き受けにはデメリットばかり感じてしまうかもしれませんが、メリットもたくさんあります。
- 子どもの様子がよく分かる
- 先生と意思疎通しやすくなる
- 先生の子どもへの接し方が向上する
- 他の保護者、お子さんの様子が良く分かる
- 次年度は役員を免除される可能性が高い
このような利点が考えられます。面倒に感じる人がいる一方で、積極的に役員を引き受けたい家庭もあるのは、このようなメリットを感じているからでしょう。
《あえて引受け派》新入時・転入時に引き受ける
小学校に入学したばかりの時期や、転勤などで転入してきたばかりの時。そういう時期にあえて役回りを引き受けるという「逃げ道」もあります。
情報が少ないと分かりきっている時期ですので、周囲にどんどん頼っても嫌がられることなく協力をお願いできます。役員を引き受けてくれた親として、重宝される立場になります。
《仕事派》役回りにメリットがあるご家庭も
企業によっては、勤務評定やランクアップの基準の中に「地域活動」が入っているところもあります。地域によっては公務員の評定にも項目があると聞きます。
ただし、役回りを「希望する時期」はその家庭それぞれです。点数を算入したい年度がありますので、その家庭がいつも役員を希望しているとは限りませんが、役員に立候補する親が複数いる可能性もあります。
評定項目やランクアップの条件は年度により改訂されますので、ご自身の会社の規定を確認すると役員の仕事に大きなメリットが出てくるかもしれませんよ。
役員としての重要な仕事「プール監視員」
最近は全国的にも夏休みの開催を減らす傾向になっているのが夏休みのプール開催ですね。開催には監視員が必須ですので、PTAや子ども会で担当するケースが多く、負担も大きくなっています。
事前に救急救命講習を受け、監視担当の日は早めに集合。時間中は子ども達から目を離せませんし、プール周辺の不審者監視も必要です。
命に係わる可能性もあるため、昔のイメージとは異なり、最近は決まり事も増えて気をはりつめる役目になっているようです。
おなじみ「ラジオ体操の当番」も
夏休みのラジオ体操も、各地域で子供会が開催しているケースが多く、平日の朝に当番が回ってきますよね。
自分たちが子どもだった頃は、ごく当たり前だった風景です。昔は近所の方も参加して気軽に開催していたラジオ体操ですが、共働きの家庭が多い地域では安全面の問題や、保護者負担の面から削減傾向にあります。親の協力でやっと成り立っていたことを再認識してしまいますね。
役回りの話が来たら…
子育てしている以上、役員の仕事はどうしても回ってきます。子どもの数によっては1年の間に複数を兼任することもあります。終わったかと思ったら次年度にまた役員が回ってきたり…親の負担は際限がありません。
しかし順番のループを協力して支えていきましょう。避けて行こうとすると周囲に嫌がられますし、代わりに重い役を依頼され、もう断れない…という状況になる可能性もあります。
子どもの環境を確認できて情報収集もできる場だと、メリットを考えていきましょう。今の役員の方々も、あともう少し!と残りの日数を数えて頑張っている時期です。