2018年度から一部で運用されてきた「オンライン診療」が、コロナウイルス感染拡大防止のため、初診の人を含めて利用可能となっています。
患者側には感染を恐れて受診をためらう動きもあり、乳幼児の予防接種の未接種も増えています。
また、親が受診の必要性があっても、小さな子供を連れて受診するのが難しかったり、感染の危険性と自分の体調を天秤にかけざるを得なくなることも。
オンライン診療を実施しているのは、この制度を導入している医療機関に限られますが、どの病院で行われているのか、もしもの時に備えて確認しておきましょう。
オンライン診療対応医療機関リスト
オンライン診療に対応している医療機関リストは以下の通りです。
(2020年4月10日 厚生労働省公表情報)
- 北海道
- 青森県
- 岩手県
- 宮城県
- 秋田県
- 山形県
- 福島県
- 茨城県
- 栃木県
- 群馬県
- 埼玉県
- 千葉県
- 東京都
- 神奈川県
- 新潟県
- 富山県
- 石川県
- 福井県
- 山梨県
- 長野県
- 岐阜県
- 静岡県
- 愛知県
- 三重県
- 滋賀県
- 京都府
- 大阪府
- 兵庫県
- 奈良県
- 和歌山県
- 鳥取県
- 島根県
- 岡山県
- 広島県
- 山口県
- 徳島県
- 香川県
- 愛媛県
- 高知県
- 福岡県
- 佐賀県
- 長崎県
- 熊本県
- 大分県
- 宮崎県
- 鹿児島県
- 沖縄県
【参照:新型コロナウイルス感染症の感染拡大を踏まえたオンライン診療について|厚生労働省】
今回の制度改正では、内科・外科・皮膚科などの病院だけでなく、時限的に「歯科」も対象となっています。
オンライン診療を受ける手順
オンライン診療を受けるには、制度を導入している対象医療機関への予約等が必要です。オンライン診療実施時間帯や診療科目を確認して予約しましょう。
オンライン診療を受ける前に
普段から受診しているかかりつけ医がある場合は、まずは電話等で相談してみましょう。
転居したばかりで、以前まで受診していた医療機関が遠方になってしまった場合などは、オンライン診療が活用しやすい例だといえます。
[1]オンライン診療医療機関を探す
上記オンライン診療対応医療機関の一覧から受診を先を探します。
症状によっては、すぐに医療機関を受診する必要のある場合も。できるだけ受診しやすい地域や近くの医療機関を選ぶのがおすすめです。
- 受診しようと考えている医療機関のホームページを確認
- 医療機関へオンライン診療の確認
時期によりオンライン診療の実施に変更のある可能性もあります。医療機関へ必ず確認をしましょう。また、オンラインによる診療では、診断や処方が困難な場合もある点には留意する必要があります。
[2]事前予約
予約方法は医療機関により異なります。オンラインでの予約や電話予約など、ホームページを確認の上で手続きをします。
保険証の情報、個人情報、アレルギー情報等の入力・提示が必要になる場合もあります。
また、診察代の支払い方法等を確認しておきましょう。
[3]指定日時に診療
医療機関指定の方法で予約日時に診療を受けます。
医療機関側からの着信やオンライン接続等で診療が開始します。受診希望者・本人であることの確認のため、身分証明書も必要です。
(「保険証」「マイナンバーカード」「運転免許証」等)
保険証やお薬手帳等の情報も用意しておくと、症状等の説明の際に役立ちます。
[4]診療後の手続き
通院での診察が必要と勧められた場合は、必ず医療機関を受診するようにしましょう。そういう可能性もあるため、オンライン診療を受ける医療機関は通いやすい地域で選択すると便利です。
[5]処方薬について
お薬の処方を受けた場合、薬を処方してもらう薬局を医療機関に伝えます。
- 薬の配送を希望…薬局からの電話やオンラインによる服薬指導を受けた後、配送
- 希望の薬局で受けとる…薬局に行って服薬指導を受けて受け取る
調剤薬局での服薬指導の際には処方履歴が重要です。電話やオンラインで服薬指導を受ける際は、手元におくすり手帳を用意しておきましょう。
オンライン診療の注意点
オンライン受診では検査等を受けられないため、診察や診断に限界があります。そのため、かかりつけ医へ、まずは相談するのがおすすめです。
オンラインでの受診を予約した場合でも、直接通院を勧められる場合があります。
【オンライン診療】受診科目で迷ったら「AI受診相談ユビー」
受診しようか迷ってしまう。受診を急ぐべきなのかが分からない。また、どの受診科目に該当するのか分からない。そういうこともあると思います。
そういう時は「AI受診相談『ユビー(Ubie)』」が便利です。
AI受診相談『ユビー』は、一般社団法人日本医療受診支援研究機構が開発したサイトで、医療機関にも導入されているAIシステムになります。
コロナウイルス対策情報としてテレビ番組でも紹介されていました。
AI受診相談『ユビー』は
- 利用料:不要
- 個人情報等の登録:不要
登録等が不要で利用開始できます。
受診の緊急性や受診科目など、症状に応じてアドバイスを受けられます。
ただし医療情報の「検索」になりますので、診断等は行われません。
利用の際には表示されている「利用規約」を確認しましょう。提供されている内容について了承の上で検索・利用することになります。
AI受診相談『ユビー』でチェックできる内容
AI受診相談『ユビー』では、以下のような内容をチェックできます。
- 適切な受診先の検索や症状チェックのみとなります。
- 病気の特定は行われません
- 症状の緊急性や受診のタイミングなどの目安の提示となります。
- 一般的な内科全般の疾患について検索可能です。
受診科目の検索用に、一般的な受診の目安として、信頼性が高く手軽にチェックできるサイトで検索してみてはいかがでしょうか。