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「インフルエンザ予防接種」は午前中の方がいい?免疫力の話

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10月の段階ですでに休園・休校?

厚労省の発表によるとインフルエンザの報告数は2018年10月2週目の段階で全国で800件を超えています。

東京・大阪を中心に件数が多く、休校や学級閉鎖・学年閉鎖も全国で68件となっています。

まだ10月なのに…多いですよね。

インフルエンザは指定感染症ですので、お子さんが感染した時は指定日数の間、休まなくてはなりません。

看病する家族も感染する可能性がありますので小さなお子さんへの家庭内感染にも注意が必要です。

 

 

 

 

 

免疫定着にかかる時間

 

接種が完了してから免疫が定着するまでに、2週間から4週間かかると言われています。

インフルエンザの流行は例年、11月末から2月がピークですので例年通りであれば11月中旬までに接種が終わっていれば間に合いそうです。

しかし上記の厚労省発表の通り、10月の段階ですでに休校・休園レベルの子どもの患者数が発生しています。

また、接種しようと思った時期に子供も熱が出るかもしれません。接種できる時期になったら健康な時に早めに済ませておく方が良さそうです。

 

注射の1回あたりの量はどのくらい?

13歳未満のお子さんは2回の接種が推奨されています。大人よりも接種回数を増やすことで抗体を多く作るためです。

3歳未満のお子さんのみ0.25mlを2回接種しますが、3歳以上は1回あたりが0.5mlで大人と同じ量、回数が倍になっているです。

 

 

 

 

インフルエンザ予防接種は午前中の方がいい?

ワクチンを接種して感染症を防ぐには、免疫反応の効果で体内の抗体を増やす必要があります。

大阪大学の研究では免疫反応が高まっている時間帯に接種すると抗体ができやすく予防接種の効果が得られやすいことが分かっています。

免疫力は交感神経の活動の変化に合わせて一日の中で変化します。交感神経が活発になる昼にかけて上昇し、夜にかけて低下していくのです。

人間の生体リズム場合は、朝起きてから午前中の間が免疫力がもっとも高まる時間帯になるため、この時間帯に予防接種を受けることで効果を活かせると考えられています。

イギリスの研究でも、午前中と午後のグループに分けて接種し1カ月後の抗体を調べたところ、午前中のグループの方がワクチンによる抗体が多く出来ていたことが分かりました。

免疫力や抵抗力には個人差がありますよね。なかなか熱の出ない人、風邪をひきやすい人の違いだけでなく、予防接種の効果にも個人差があるのです。

時間帯による違いがすべてのワクチンに当てはまるのか、男女や年齢による違いがどの程度あるのかはまだ分かっていないそうですが、時間帯を変えることで効果がアップするなら取り入れてみたい方法ですね。

 

ワクチンで重症化を防げる?

インフルエンザの重症化で脳症が起こることがあります。効果は100%ではありませんが、予防接種によってこのような重症化を抑えられる可能性があります。

家庭内でも大人は症状が軽く済んでも、子どもに感染すると肺炎を引き起こすなど症状が重くなる可能性があります。

祖父母の世代も年齢的に重症化する可能性があります。予防接種を受けて家族のためになるという意義がありそうです。

 

免疫機能の重要ポイント「腸内細菌」

腸内フローラなどで話題になった腸内細菌。腸の部分は便通だけでなく、新陳代謝や免疫機能を担っています。

冬場に向けて食生活に注意して、納豆や味噌、チーズやヨーグルト、キムチなどの発酵食品や食物繊維を積極的に食べていきましょう。

腸が整うことで腸内細菌も安定し、感染症全般に対する抵抗力がついてきます。

 

子育て世代の大人も重症化に注意

乳幼児や高齢者だけでなく、糖尿病や悪性腫瘍などの基礎疾患がある場合も重症化が起こりやすいと言われています。

親や身内に該当の方がいる場合は注意が必要です。

治療中かどうか、自分の疾患に気づいているかどうかに関わらず、重症化の可能性があるというのは気を付けていきたいポイントですね。

 

《まとめ》予防接種の効果が高い時間帯

インフルエンザワクチンの効果は接種してから6ヶ月程有効とされています。

新しい効果の高いワクチンも登場してくると思いますが、現行の予防接種の方法で効果を持たせるには午前中の接種が良いようです。

いつもの午後の時間帯に予防接種を受けてしまった!という場合でも、毎日しっかり休息や睡眠をとることでお子さんの免疫機能も強化されていきます。

食生活など、日ごろから成長を支えてあげていればお子さんの免疫力もきっと強くなっていきます。